ドイツでの厄介な身分証明「POSTIDENT」をアプリから挑戦・DHLのアカウント作成

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ドイツでの生活開始からおよそ2ヶ月。コロナの影響で思ったような探索もできず、ひっそりとした生活を続けています。

ドイツに来て感じたことの一つは運送の不安定さ

特に外国人である私にとっては言語の壁からも色々と厄介です。

日本と比べること自体がおかしな話なのですが、日本の運送のようにしっかりと予定日時に送られてくることはほとんどありません。

また時間指定の再配送サービスなどもなく(あくまで私自身が知らないだけなのかもしれませんが)、配送時に自宅にいない場合は

  • 隣近所に配送し、部屋番号が記載された不在票がポストへ投函
  • 近所の配送拠点・最寄りの郵便局での受け取り

といった対応が普通に行われます。

日本で宅配ボックスや時間指定の再配送依頼に慣れていた私にとってはどれも面倒。。。もはやこの対応が面倒で店舗で購入することも増えました笑

特に「マンション内のお隣さんに届けた」と記載された不在票が入っていた時はビックリしましたが、お隣さんだけならまだしも、全く別フロアの「XXX号室に届けた」といったことも実際にあったので、もう笑うしかありません。しっかりと届けてくれるだけありがたい限りです。

※大きなマンションの場合、一度にその建物へ配送する荷物量が多くなるため、配送業者も時間に追われているため(または単純に部屋を回るのが面倒)こういった対応になるのだと思います。

1. ドイツの配送業者DHLへの会員登録

そこで少し不便に感じていたところ、配送業者大手のDHLが宅配ポックスサービスを展開していることを知りました。

その会員登録の一貫で個人認証の手続きが必要となり、「POSTIDENT」の手続きを進めました。

配送業者への会員登録でそこまでするか。。と思いながらも配送受け取りの不便さからサービスを利用したかったので背に腹はかえられず頑張りました。

DHLの会員登録はこちらのページ(英語)から進められます。

2. POSTIDENTとは

POSTIDENTとはドイツポスト(Deutsche Post)というドイツの郵便局(日本でいうところの日本郵政)が実施している個人認証システムです。

※DHLは世界最大の国際輸送物流会社で、このドイツポストの子会社です。

ドイツでは銀行口座の開設時やDHLの会員登録など何かとこの認証システムが必須になってきます。大変面倒なのですが、ドイツに滞在する上で避けては通れません。

引用)DHL公式サイト - 英語翻訳

認証方法は全部で4通りです。

  • ビデオチャットでの認証
  • 写真での認証
  • オンライン(アプリ)での認証
  • ドイツポストオフィス(郵便局)での認証

個人的には、これまでアプリ認証郵便局での認証(対人)を経験しました。

ビデオチャットは基本的にドイツ語(運が良ければ英語での対応・担当者次第)ですので避けています。

写真での認証は経験がありませんが、概要を確認した限りオンライン認証とほとんど同じ内容のようです。カーシェアサービスなど特定のサービスでは運転免許証のIDとして認められるようです。

3. POSTIDENTのアプリからの認証方法

以前、郵便局で対人での認証を行いました。しかし、また郵便局・支店へ足を運ぶのが面倒だったため、今回はアプリでのオンライン認証を実施しました。

結論から言うと、2回やり直し最終的に認証完了することができました

必要書類

日本人の場合、パスポートがPOSTIDENTにおいてIDとして認められるので、必要なものは下記の2点のみです。

  • Ihre Vorgangsnummer (英:Transaction Number)
  • パスポート

Transaction NumberはPOSTIDENTが必要なサービスに登録すると発行される取引番号です。こちらの番号をアプリ上で入力することで認証ステップが開始できます。

国籍によってはパスポートがIDとして認められないこともあるそうで、この点はラッキーでした。実際、私の知人のアルゼンチン人はパスポートでの認証ができなかったそうです。

手順

アプリは英語設定可能ですので、ドイツ語に自信のない方は変更をオススメします。

こちらからアプリをダウンロードしてください。(Google Play / Apple App Store

  • 12桁のTransaction Number入力
  • パスポートの顔写真ページを見開きで撮影:撮影時にガイドのないフォーマットを選択
  • パスポートの表紙ページを見開きで撮影:撮影時にガイドのないフォーマットを選択
  • 顔写真撮影:ガイドに沿って顔の輪郭を当てはめる

事前に知っていれば特に難しいことはありません。

IDの写真撮影時にドイツのIDカード用のガイド付きの撮影画面がデフォルトで選択されていますので、スワイプして「その他のフォーマット」を選択しましょう。

パスポートの撮影箇所は表面として顔写真ページを見開きで撮影裏面として日本のパスポートであることがわかるように表紙を見開きで撮影することでしっかりと認証を受け付けてくれました。

パスポートのどのページを表・裏として撮影したら良いのか不明だったこと、写真が不明瞭だったことなども相まって「提出→確認中→拒否」のサイクルが2回も発生してしまいました。。。

おそらく人の目で確認しており、書類提出はリアルタイムで行われるわけではないので一度でスパッと終えられずモヤモヤしていました。

しっかりと上記の手順に従えば1度で通過できると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。