エンジニア・大企業とベンチャー、どちらがキャリアのスタートにオススメ?

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こんにちは。ソフトウェアエンジニアのDUです。

私は現在、ドイツでソフトウェアエンジニアとして働いています。

日本のITメガベンチャーで4年ほどエンジニアを経験し渡独しました。

エンジニアをしているというと、これからエンジニアを目指しているとう社会人や学生など色々な方に「大企業とベンチャーどちらに就職した方がいい?」と相談を受けます。

本記事では、これまでの私のキャリアや身の回りのエンジニアを見てきた経験から私の考えをお伝えしていきます。あくまで自社開発を行っている企業への就職を視野に入れ、ベンチャー(以下、スタートアップ)と大企業の選択に迷っている方に向けた内容です。(SIerは経験したことがないので論外)

結論から言ってしまうと、一社目で大企業(メガベンチャー)に就職できるのであれば、その選択がベストです。

あくまでキャリアやスキル、待遇などを総合的に鑑みた結論です。

もちろん、やりがいや働きやすさなど別の観点からキャリアを考える場合は異なる結果になりますので、自身の「軸」をしっかりと定めてから就職先を決めてください。

1. 新卒エンジニアは大企業へ

日本は今のところ良くも悪くも「新卒採用」という一括採用のシステムが通例化しています。

これは本来であれば、スキル重視であるべきITエンジニアの採用においても適用されていることが多いです。

新卒エンジニアの場合、限られた超優秀層を除くと、それ以外のほとんどは経験のあるエンジニアと比較すると、即戦力として仕事を任せられるスキルはありません。

しかし、そういった学生であっても新卒であればITメガベンチャーや大企業に入れてしまいます。それも競争はあくまで学生同士で中途採用の競争に比べると厳しいものではありません。

経歴が長くなればなるほど、中途採用で転職する場合「経験」や「結果」が重視されます。

また有名IT企業では今後、よりスキルを重視するような採用戦略(海外で一般的なコーディングテストなど)へとシフトしていくことが予想されます。

こういった流れを考えると、新卒のうちにそこそこの経験でメガベンチャーに参画できるのは、かなりお得です。

新卒の優遇チケットを最大限に利用して、エンジニアの第一歩を踏み出すことを強くオススメします。

2. キャリア戦略

キャリアを考える上でも、一番初めに大企業へ行くことは賢い選択と言えます。

理由は単純に、外からの見栄えが良いから

エンジニアとしてのキャリアパスは主にこれらの道が考えられます。

  1. 技術を極めたスペシャリスト
  2. マネジメント層へ
  3. フリーランス
  4. 起業

しかし、どの選択肢を取ったとしても、「元〇〇出身」という看板が足かせになることはありません。むしろ、一種のブランディングや信用へ繋がることが多いでしょう。

1や2の場合、転職も一つの選択肢です。

転職エージェントを利用すると「元〇〇出身」という看板はかなり役に立ちます。ほとんどの場合、書類選考はこれだけでパスできることが多いでしょう。

スタートアップから大企業への転職は珍しい

では、初めにスタートアップに行くとどうなるのでしょうか

スタートアップから大企業への転職はハードルが一段階上がるように感じます。

これはスタートアップがダメということではなく、スタートアップで身につけられるスキルセットの違いや、取り扱い案件の規模といったところで、「採用側(企業側)が候補者がこの企業で活躍する姿がピンと来ないの」が大きな理由だと思います。

大企業の場合、常に募集をかけており、かなりの候補者が採用プロセスに乗ってきます。

同じような難易度の仕事をこなしていた二人の候補者がいた場合、大企業出身の候補者がまずは優先的にプロセスに進んでいくでしょう。

もちろん正論では、しっかりとその人となりや経験を吟味して選考していくことが期待されますが、現実はそんなものです。

現に私が働いていた会社でも、全く名前の聞いたことのない会社から転職してきた人は見たことがありませんでした。

3. スキルセット

次にスキルについて考えてみましょう。

一般的なイメージでは、

  1. スタートアップの方が裁量権が多いためスキルが伸びやすい
  2. 大企業では指示待ちが多くスキルが伸びにくい

といったところでしょうか。

しかしエンジニアの場合、他にも考えなければいけない観点があります。

それはサービスの規模(スケール)です。

スタートアップと大企業のシステムの違い

スタートアップのシステムと大企業で管理しているシステムのサイズは全く異なります。

システムを使うユーザー数がスタートアップと大企業では比べものになりません。大きな企業だと一日の利用ユーザー数が数百万人といった規模になります。

多くのユーザー向けに提供する大規模システムを安定稼働させるためには、より複雑なシステム構成をとっていく傾向にあります。

この違いが、エンジニアの獲得できるスキルに直結してくるわけです

日本の小さなスタートアップとGoogleやNetflixといったグローバルで利用されるサービスのシステムの複雑度が異なることは想像に難くないでしょう。

求められるスキルセットの違い

エンジニアの技術力の価値は時代や環境によって全く異なります。

小さなスタートアップではよりシステム設計・フロントエンド・バックエンド・DB設計など一人でサービスを届けられることやスピード感に価値を置きますが、大企業では異なります。

より専門領域に特化して、システムのスケールに合った設計やコーディングができる人材が求められます。

そして開発体制も大規模なので、メンテナンス性の高いコードといったことも求められてきます。

動くシステムを作れることは当たり前で、どれだけシステムのスケールに貢献する技術力があるのかが問われてきます。

この点が有名企業で働くことの難しさで、スタートアップやフリーランスといった働き方と異なる点です。

もちろん近年のスタートアップは物凄い勢いでスケールしていくこともあるので、そういった視座を持った元大企業出身の優秀なエンジニアがCTOとして活躍していることが多いです。

4. 給与待遇

給与や福利厚生の面でスタートアップと大企業ではどういった差があるのでしょうか?

給与以外の面では正直なところ大きな違いはないかなと感じます。

どの規模のIT企業でも、技術本購入カンファレンスの参加費仕事道具購入など様々な支援を用意し、エンジニアにとって働きやすい環境を目指す会社が多くなっています。

むしろ、これらの支援がない企業はエンジニアにとっては働きにくい環境である可能性が高いです。

給与は大企業の方が高い

給与はやはり大企業の方が平均的に高くなる傾向にあります。

新卒であれば450~500万ほど、順調に昇進していけば30歳前後には800~1000万円ほどに到達します。

キャリアパスとしても、スペシャリスト枠が設けられることが多く、マネジメントに回らなくてもある程度の昇給が見込めます。

エンジニアの仕事が好きな方であれば、それを続けていける環境が用意されつつあります。

一方、スタートアップの場合、収入はビジネスの結果が如実に反映されます。

シンプルに儲かっていたり、利益率が高かったり、上場前で株を与えられるといった特殊な事情がない限り、大企業の給与水準に達することはないでしょう。

収入も企業選びの軸に据えるのであれば、大企業の方が見込みは高いです。

5. おわりに

いかがでしたでしょうか。

今回はエンジニアとしてキャリアを始める方に向けて、「スタートアップ VS 大企業」の図式で、私の経験から考えた回答をお伝えしました。

かなり個人的な嗜好とバイアスが入っている可能性がありますが、そもそもこの問いを抱えている時点で、あなたは私と似た部分があるように思います。

そういった方に対して、「迷っている状態かつ有名企業にいけるチャンスがあるのであれば、チャレンジしない理由はない」と伝えたかっただけです。

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