未経験からエンジニアになるのは難しい?継続さえできれば誰でもプロになれる

こんにちは。ドイツのIT企業で働いているアラサーエンジニアです。
エンジニアになってからおよそ5、6年が経過しましたが、つい先日ある方に
「どのようにキャリア形成を考えてきたのか」
「未経験だった当時どのような考え方、勉強方法をしてきたのか」
尋ねられることがありました。また、
「未経験からエンジニアになることって難しいでしょ?」
といったことも同時に聞かれました。確かに、私自身もエンジニアとしてスキルアップする前は、ゴリゴリとコードを書いているエンジニアを見て
「果たして自分もああいうふうになれるものか。。。」
と考えたものです。今回はそれらの疑問に対してある程度キャリアを積んだ現在の視点から回答していこうと思います。
1. 簡単な自己紹介 - 経歴
冒頭で触れた通り、現在はドイツでバックエンドエンジニアとして働いています。2020年の秋にこちらへ移り住んできました。

学生だった頃は特にコンピューターサイエンスを専攻していたわけではありません。
大学4年生時にキャリアとしてエンジニアになること、同時に30歳までに一度は海外に出ることを決めました。
もちろん当時はこちらの記事の読者さんと同様に未経験からのスタートです。
そこから試行錯誤しながら現在は当時抱いていた最低限の目標は達成できている状態です。
2. 未経験からエンジニアは難しい?
まずは結論からお伝えしたいところですが、「難しい」という単語は2通りの意味の取り方があります。
「できない・不可能である」ことなのか、「難易度が高い」ことなのか。
私の回答としては「難易度は高いが不可能ではない」です。
もう少し具体的な表現に言い換えると、「継続さえできれば誰でもエンジニアになれる」ということです。
逆に「継続」できない人はエンジニアに向いていません。
この回答は特別エンジニアになることに限った話ではありませんが、エンジニアにとっては「継続性」が重要なキーワードであることは間違いないです。
そして継続するためには、何かしらIT分野で楽しめる部分が必要です。
- 純粋に技術が好き
- 開発したプロダクトをユーザーに使ってもらえるのが嬉しい
- 世の中の課題解決が好き
- 働き方がかっこいい
など何でも良いので自分が魅かれるような何かを見つけられることが継続のコツです。
すぐに結果を求めないこと
結果は大事です。モチベーションを継続させる意味でも、ある程度マイルストーンと達成度の管理はした方が良いと思います。
しかし、「3ヶ月でエンジニアとして転職」といった目標設定になんの意味があるのでしょうか。
Twitterなどで未経験の方の投稿を拝見すると、こういったある意味無謀な目標設定によって自分で可能性を潰してしまっていることが多い印象です。
はっきり言ってしまうと3ヶ月経過時点のスキルで就職できるかどうかは運によるところが大きく、たまたま、人を増やそうと考えている企業に受け入れてもらえただけ。
その時点で仕事を得られなかったからといって止めてしまうのはもったいないです。
仕事を見つけることはある意味巡り合わせの問題ですので、諦めずに自身のスキルアップと就職活動を続けましょう。
3. 何を(どこを)目指すのか
エンジニアのキャリアパス、働き方は様々です。
未経験のエンジニアであれば可能性は無限大ですが、自分がどこを目指すのかは初めに明確にしておくと良いです。
「エンジニアになること」は最低限の目標として、そこからどういう方向でキャリアを進めたいのか。
私は技術を追求して課題解決をすることが楽しい。場所に囚われずに働きたい。といったことが目標でしたので、英語も必須スキルとして同時に準備していました。
フリーランスになることが目的であれば、営業力、ポートフォリオを充実させるなど。
起業したいならば初めから自分のサービスを展開したり、スタートアップにインターンやアルバイトとして潜入すること。
メガベンチャーであれば新卒切符の最大限の活用、彼らの技術ブログなどを参考にどの程度深い思考でソフトウェア開発に取り組んでいるのか研究して対策するなど。
「エンジニア」と一括りにしても、働く環境で必要なスキルセットが異なります。
初めに自分の理想図を描いてからスキルセットの獲得に励みましょう。
4. 何から始めるのがオススメ?
私も始めたての頃は何から初めて良いのかわかりませんでした。
IT業界は技術スタックの移り変わりが非常に早いので、ここが非常に難しいところです。
一つ言えることは、
「何か一つだけを勉強すればエンジニアとして十分であるということはない」
ということです。
個人的にはしっかりと基礎を固めることが重要だと考えています。
その上で初心者にオススメはHTML、CSSというマークアップ言語を学ぶことです。
今、あなたが見ているこのページはブラウザ上に表示されたHTML・CSSのファイルです。
モバイルアプリを開発したいのであれば直接アプリを開発できるプログラミング言語を学ぶことも一つの手ですが、
文字を正確に入力する「コードを書く」という作業が好きになれるかどうか自身で判断するためにも、まずは HTML・CSSでWebサイトを作成してみることをオススメします。
これらの学習サイトがオススメです。
今はProgateが鉄板の選択肢のようですが、私が未経験だった頃Progateは聞いたことがなかったので、そこまでオススメ度は高くありません。
最もオススメなのはCodecademyという海外のオンライン学習サイトです。私もこのサイトからHTML・CSSの基礎学習から開始しました。
そしてドットインストールも有益なコンテンツが多いです。より実践的にアプリケーションを作るという観点で役に立ったサイトでした。
また、よりコストをかけてわかりやすく有益な情報が欲しい方はUdemyがオススメです。Udemyは世界最大規模のオンラインコースプラットフォームで、私自身もたまに利用しています。
日本語でのコースもありますが、できれば英語のコースを受講することをオススメします。
理由は基本的にIT業界でスキルアップするには英語情報へのアクセスが必須だからです。