HHKB Professional HYBRID Type-S比較レビュー!前作HHKB Professional BTとの違いは?

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今回はPFUから発売されている高級キーボード、「HHKB Professional BT」と「HHKB Professional HYBRID Type-S」の違い・使い心地を徹底比較しレビューしていきたいと思います。

厳密な新旧モデルの比較であれば、静音性能の付いていない「HHKB Professional HYBRID」と「HHKB Professional BT」の比較が妥当なのですが、新旧のフラッグシップ同士の観点でこちらの比較とさせて頂きます。

HHKB Professional BT
2016年4月発売

HHKB Professional HYBRID Type-S
2019年12月発売

以下、それぞれ「(旧)HHKB」「(新)HHKB」と表記します。

(旧)HHKB・「HHKB Professional BT」

私自身、「(旧)HHKB」をおよそ1年3ヶ月使用しており、大変満足していましたが、より最強の使い心地を求めて、最新の「(新)HHKB」へと買い換える決断をしました。

結論から言ってしまうと、この買い替えは大成功・大満足でした!

(新)HHKB・「HHKB Professional HYBRID Type-S」(見た目はほとんど変わりません)

本記事では、以下の6つの項目から両者の違いを比較していきたいと思います。

比較項目1. 押し心地
2. タイプ音
3. タイプスピード
4. 疲労度
5. 接続性能
6. その他

それでは、早速本題に入りましょう。

1. 押し心地

「(新)HHKB」のType-Sの方が柔らかい押し心地

押下圧はどちらも「45g」と変更はないのですが、キーストローク(キーの深さ)が「4.0mm => 3.8mm」と「(新)HHKB」の方が浅くなっています。

押下圧に関して数字上違いはないのですが、「(新)HHKB」の方が、初動部分の負荷が小さく感じます。また、底に到達するのも早く少ない労力でタイピングできるため、柔らかく感じるのかもしれません。

「4.0mm => 3.8mm」と 数字上は5%の違いですが、両方使ってみる立場から言うとその違いは数字以上に大きいと言えます。

2. タイプ音

個人的な好みは「(新)HHKB」

「(旧)HHKB」:カチャカチャ音系

一人でタイピングしてやっと気づく程度の音の大きさです。静かなオフィスであれば少し目立つかもしれないですが、周りでもタイピングしているようであれば特に問題ない音の大きさです。

調子に乗って力強くタイピングするとうるさく感じるかもしれません。

「(新)HHKB」:スコスコ音系

まったく音が出るわけではありませんが、嫌な高音が出ないため、ストレスは感じにくいです。

3. タイプスピード

特に大差なし

PFUは「高速タイピング」を全面に押し出したフラッグシップモデルとしています。

両方使った私の意見は、率直に「極わずかに早くなった気がする」程度の差であることです。

押し心地の面で、より短いストロークでタイピングできていることは実感できていますが、スピード自体が著しく向上することはないかなと思います。

より正確にタイピングできるユーザであれば、そのストロークの差を総合的なスピードに還元できる可能性がありますが、一般的なタイピングスピードであればそこまで大きな差にはならないでしょう。

4. 疲労感

特に大差なし

率直に大きな違いはありません。

「全く同じだけタイピング量をこなす、初期の疲労状態が全く同じ」であれば変化を感じる可能性もありますが、普通に仕事していたらほとんど実感することはないでしょう。

形状も変わらず、キーの負荷重量も同じです。

キーストロークの違いのみで疲労度に差が出るほど日々の仕事は平凡でないでしょう。完全に仕事の忙しさのほうが、疲労度に直結します。

5. 接続性能

「(新)HHKB」で大幅に改善

仕様上の違いは「Bluetooth 3.0 => 4.2」へのアップグレードです。

詳細なBluetoothの仕様はわかりませんが、最新の5.0は搭載していないようです。

とはいえ、この改善は個人的に一番嬉しいポイントでした。

「(旧)HHKB」でよく発生していた問題が、接続が不安定になり、直前までタイピングしていた文字が連打されてしまうことでした。一旦その現象が発生すると、電源を切って再接続するまで止まらず、ものすごくストレスでした。多い時には1日数回発生していたので、それが発生しなくなったのは非常に大きなメリットで、最大の満足ポイントです。

PFU HHKB Professional HYBRID Type-S 英語配列・白
PFU HHKB Professional HYBRID Type-S 日本語配列・白

6. その他

1. 他のワイヤレス製品との相性改善

接続に関連したポイントになるかもしれません。

基本的に私は、Apple純正のトラックパッド・ワイヤレスイヤホン・キーボードの3つのワイヤレス製品を同時にMacbook Proにつないで作業しています。

「(旧)HHKB」を使用時に、一度ワイヤレスイヤホンを新調しましたが、この組み合わせ時にワイヤレスイヤホンの接続がかなり不安定になりました。組み合わせを変えて試したところ、「(旧)HHKB」との組み合わせの時のみ発生したため、干渉があったのかもしれません。

一方、今の所「(新)HHKB」で同様の現象は発生していません。

2. USB-C有線の出番はほとんどなし

HYBRIDとあるように、有線でも使用可能ですが、ワイヤレスの接続性能が向上していることもあるためほとんど出番はありません。

電池もエネループのプロモデルを使用していますが、購入してから3ヶ月一度も充電していないです。そのため、有線を使う機会はほとんどないと思います。

PFU HHKB Professional HYBRID Type-S 英語配列・墨
PFU HHKB Professional HYBRID Type-S 日本語配列・墨

おわりに

もともと、「(旧)HHKB」の時から完成度の高い製品で、他のキーボードにはない魅力ばかりでした。打ち心地は最高ですし、ミニマルなサイズも非常に良かったです。

「(新)HHKB」はその完成度高い製品をさらに進化させた、最強のキーボードと呼ぶにふさわしい状態に仕上がったと言えます。

迷っている方は、間違いなく最新のフラッグシップモデルである「HHKB Professional HYBRID Type-S」の一択です。

価格などの面で、折り合いがつかなければ「HHKB Professional BT」でも十分満足できる製品ですので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

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