購入レビュー!ランニング初心者の私がオススメするコスパ抜群のGPS搭載、軽量ランニングウォッチ・COROS PACE 2の使用感

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夏も終わり、だんだんと涼しくなってきました。

私の滞在地ドイツではすでに朝の気温は10度を下回っており、一気に冬に戻されたような気分です。

とはいえ、暑さが和らいだことに変わりなく、ランニングをするのに最適な季節と言えます。

そこで今回ご紹介するのは「COROS(カロス) PACE 2」というランニングウォッチ。今年(2022年)の4月か5月に購入したきり、すっかりレビューするのを忘れていた商品です。

購入からおよそ半年使ってきた中で感じたことは、

初心者ランナーの私にとって過不足なく、ほとんど不満のない完成度の高いGPSウォッチ

ということです。

この記事では購入に至った経緯、機能面、半年使ってきた上での感想についてお話ししていきます。

購入をご検討されている方は、ぜひ最後までご一読いただけると幸いです。

1. 購入の経緯

購入品紹介の前に、軽く購入の経緯をお話ししていきます。

私が始めてGPS搭載のスマートウォッチ、活動量計を購入したのはだいぶ昔に遡ります。4~5年前にガーミンの「vivosmartJ HR+」というスタイリッシュなフィットネスバンド型の製品を購入しました。

ガーミンといえばGPSで名の知れたブランドということもあり、期待度高めで手に取った記憶があります。

しかし実際に使ってみたところ、あまりの使えなさに驚愕したことを覚えています。当時のモデルとしてはGPSの精度は申し分ないものだったと思いますが、最大の欠点は

GPSに接続するまでかなりとてつもなく時間がかかる

という点でした。

この点は素人ランナーにとってはかなり致命的です。準備運動もストレッチ程度で軽く済ませ、時間のない中(冬場の場合は特に寒い中)さっさと走り出したいにもかかわらず、GPS信号待ちが発生するのです。

この経験からしばらくGPS搭載商品への期待値がガクッと下がり、購入対象から遠ざけてしまいました。

それから5年の時を経て、そんなせっかちな私のランニング熱が再燃し自分のモチベーション維持のため、GPS搭載ウォッチを色々と物色していたところ辿り着いたのが今回紹介する「COROS(カロス)」というブランドです。

2. 購入品紹介

COROS(カロス)とは

COROS公式サイトより

COROSはアメリカ・カリフォルニアを拠点とする、アウトドアスポーツを愛するハードウェアエンジニアたちによって2014年に設立された新興ブランドです。

山など過酷な環境でのアウトドアスポーツでも快適に使用でき、かつ耐久性も十分なハードウェアの技術を持ち合わせたブランドで、世界中のプロアスリートからも支持されています。

つい先日ベルリンマラソンで金メダルを獲得し、フルマラソンの世界記録を更新したキプチョゲ選手とも契約している新進気鋭のスポーツウォッチメーカーです。

COROS PACE 2について

プロアスリートの使用の様々な用途に合わせた豊富な商品ラインナップを揃える中、私が購入したのは2022年10月現在、もっとも手に取りやすい価格の商品「PACE 2」です。

最安値モデルとはいえ、これこそがシティランナーに最もおすすめかつキプチョゲ選手も使用している最軽量モデルなのです。

詳細な仕様については公式サイトのこちらのページがよくまとまっています。

簡単にまとめると、あらゆる日常トレーニング(ラン、トレッドミル、自転車、スイミング、有酸素運動、トライアスロン、ウォーキング)をカバーし、様々なセンサー(光学式心拍数計、気圧高度計、標準GPS、加速度センサ、睡眠計測)を搭載したハイテクスポーツウォッチなのです。もちろん防水対応。

私のような市民ランナーにはオーバースペックとも言えるような機能性の高さでありながら、非常に心地良い操作性を兼ね備えたモデルです。

開封の様子

私はホワイトのナイロンバンドモデルを購入しました。

※化粧箱は統一の物を使っているようで、ホワイトモデルであってもこのような見た目でした。

もう一型、穴あき+ラバー仕様のシリコンバンドモデルが用意されていますが、その場合少しだけ重くなります。

カラー展開は両モデルともにホワイトとダークネイビーが用意されており、シリコンバンドモデルのみ追加でブルーグレーのような色が用意されています。

ナイロンバンドモデルは29g、シリコンバンドモデルは35gと同じような機能の他社モデルが45g~という重量と比較すると非常に軽量なモデルであることがわかります。

同梱物は上の写真のように、本体と充電ケーブル(USB-A端子)と簡単な説明書のみのシンプル構成です。

電源ON前の本体です。すでにモニターの一部としてCOROSの印字とボタンのアイコンが埋め込まれています。

COROSはタッチパネル非対応で右側の物理ボタンのみでメニュー操作を行います。

ナイロンベルトはベルクロ仕様で簡単に長さを調節できるため、フィット感がかなり良いです。

またベルト端にストッパーが付いており、着脱時にベルトを通したり、抜けてしまう心配がありません。こういった細かい気遣いもよくできている商品だと感じられます。

ベルトは特別な工具が必要なく、クリップ式で簡単に着脱可能です。また、本体の充電端子は独自仕様で背面についているため、時計スタンドにかけて充電したりすることは難しそうです。

海外製品にありがちな言語問題も日本語対応されており不便はありません。サイズ感もランニングウォッチ特有のゴツさが感じられず、日常生活にもよく馴染むデザインです。

3. 実際に使ってみた感想

ここからは実際につかってみて、良かった点・悪かった点についてご紹介していきます。

良かった点

まずは良かった点について。

まとめるとこのような感じです。

  1. とにかく軽い
  2. 常時点灯でありながらバッテリー持ちが恐ろしいほど良い
  3. キビキビとしたレスポンスの良さ
  4. GPS信号接続が良い
  5. 市民ランナーには申し分ない機能性
  6. ラフに扱っても問題ないタフさ(+防水性)

とにかく軽い

まずは軽量さ。数値からもわかるようにこのジャンルの商品でトップクラスの軽量性を誇っているため、かなり快適な装着感です。特にランニング時にはほとんど気にならないこの軽さは何者にも変えがたい正義。

バッテリー持ちの良さ

続いてバッテリー持ちですが、公式サイトでは最大20日まで持続すると書かれていますが、週に1、2回のランニングでGPSを使う私は大体10日~2週間毎に充電している感覚です。

PACE 2は点灯モードと非点灯モードがありますが、非点灯であっても部屋の明かりで十分視認可能ですので、ほぼ常時点灯とみなせると思います。

左側が非点灯時。右が点灯時。

ランニング時以外も基本的なメトリクス計測は行っているにもかかわらず、2週間も充電が必要ないのは驚異的なバッテリー持ちです。

レスポンスの良さ

タッチディスプレイに対応してないことを知った当初は少し疑問でしたが、確かにタッチ操作よりも断然早く目的の項目に辿り着くことができます。

基本的には上のボタンを回転させてメニューを選び、同じボタンを押すことで決定します。このボタン回転と画面のレスポンスがかなり良く、Appleウォッチ以外のスマートウォッチにありがちなモッサリ感が一切感じられません。

GPS接続の良さ

5年前のランニングウォッチと比較するのはおかしな話ですが、当時不満を感じていた走り出すまでの待ち時間がグッと短縮されました。

ランニングモードの場合、心拍と位置情報をスタート時に確定してから進むのですが、GPS接続で待たされる時間は平均でおよそ10秒から15秒ほど。もちろん場所による誤差はあると思いますが、かなり良い反応ではないでしょうか。

またGPS精度もかなり良く、信号の乱れも半年使用して1回か2回ほどしかありません。(※数回位置情報が乱れ1kmのラップタイムに異常が発生したことがあります。)

それ以外は毎回のランニングコースをほぼ正確に記録しているので、不満は全くありません。

過不足ない機能

プロアスリートに支持されている商品でありながら、ユーザーフレンドリーな操作性と機能性の高さの両立が素晴らしいです。

このようにランニング経路とキロ毎のラップタイムなど初心者でも非常に見やすく表示してくれます。

ランニング時の心拍数やスライド幅、ラップタイムなど時系列で見返すことができ初心者ランナーでもモチベーション維持につながるデータが計測できます。

タフさ

スポーツ時に使う物でもあるので、運動後はなるべく綺麗にしたいところです。特にナイロンベルトの場合、汗を吸っているようで少し気になります。

そんなときにも私の場合は石鹸でサッサっと洗っていますが、今のところ全く異常ありません。50m防水かつスイミングにも対応しているので、これくらい全く問題ないのでしょう。

こういった楽なメンテナンスもかなり気に入っているポイントです。

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悪かった点

全体的に好印象ですが、気に入らない点もいくつがご紹介します。

  1. ナイロンバンドの色が少しずつ変化
  2. 純正のバンド種類が少ない

軽さを優先してナイロンバンドを選んでいる手前しょうがないことではありますが、使用していくと少しずつホワイト色が暗く汚れてきている印象です。汗による黄ばみなのかもしれません。

ホワイトモデルを選ぶ方はこの経年劣化は避けられないと思いますので、念頭に置いておくとよいでしょう。

色の変化はありますが、マジックテープの接着力は半年経過した今のところ大きな変化は見られません。

二点目は商品自体の不満点ではないのですが、Fitbitのように豊富な純正バンドが用意されていないので、気分や季節によってバンドを変えられないのも残念な点です。

特に普段使いしてしまっている私のようなユーザーには交換用バンドの種類も今後満足度に影響してくるかと思います。

4. おわりに・まとめ

いかがでしたでしょうか。

前述の通り、私のような市民ランナーのランニングウォッチとしては非常に良い選択肢になると思います。

もちろん製品の特性上、アップルウォッチのように洗練されたデザインとはいきませんが、機能面やバッテリーの持ち具合などを考慮するとかなり良い出来ではないでしょうか。

コスパを求めている方や、気軽に使える高機能ランニングウォッチを探している方に是非オススメしたい商品です。

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