楽天モバイルから新プラン発表!メリット・デメリット、徹底比較!
本記事では、楽天モバイルから2020年3月3日に正式発表されたプラン「 Rakuten UN-LIMIT」について解説します。(2020年4月8日にRakuten UN-LIMIT 2.0へと一部修正が発表されました。)
簡単なプランの概要、メリット・デメリットを提示しつつ、最終的に楽天モバイルへの加入に適している人を明らかにしていきます。
※本記事内画像は次ページより引用)楽天モバイル公式サイト・料金プラン
また、「無料サポータープログラム」期間中に、楽天モバイルからリリースされた「Rakuten Mini」についてもレビューしておりますので、そちらも合わせてご覧ください。
1. 「Rakuten UN-LIMIT」の概要
まずは、公式サイト・プレスカンファレンス内で説明があった概要を簡単にまとめておきます。
- 300万名を対象に1年間無料
- 東京・大阪など楽天基地局エリア内でデータ通信無制限
(その他の地域・au回線では5GB/月、その後1Mbpsへ速度制限) - Rakuten Linkアプリからの通話で国内通話無料
- 海外66ヵ国でデータ通信(2GB/月)・SMS無料
- 海外から日本への通話はRakuten Linkアプリ経由で無料
- 一人1回線まで
さらにざっくり要約すると、このようになります。
・一人1回線まで1年間無料(1年後、2,980/月)
・都市圏ではデータ通信無制限
・Rakuten Linkアプリ経由の通話であれば、「国内→海外」「海外→海外」を除き、誰にかけても全て通話無料
・海外で2GB/月のデータ通信・SMSの利用が無料
2. 特徴・メリット
料金体系のシンプルさ
まずは何と言ってもプランが1つというシンプルさが特徴でしょう。
大手3大キャリア各社、それぞれの用途に応じた料金プランを提案しており、一見柔軟なように見えますが、ユーザーとしてはどのプランを選ぶか悩ましいところだと思います。
しかし、楽天モバイルはそれらの煩わしさを取り払い「一律価格」を実現しています。
こちらはプランを選ぶ煩わしさや、データ量を超える心配がなくなるだけでなく、大手各社がわかりにくく「〜サポート」などの名目でユーザーへ課金している手口もなく、非常にユーザー目線に沿ったプランで好感がもてます。
通話料金、実質無料
次は、「Rakuten Link」という楽天がモバイル事業を進めるにあたって新規に開発した、通話・メッセージ全てのコミュニケーションが一体となったアプリケーションを使うことで、ほとんど全ての通話料金が無料になります。
またSkypeなどのアプリケーションと異なり、通話相手が通常の電話回線であっても通話料金が無料になります。
例外として、「国内から海外」「海外から海外」の2ケースを除きますが、「国内から海外」の国際通話にあたる通話に対しても「月額980円」を別途払うことで電話かけ放題のプランを用意しています。
※「海外」とは主要66の国と地域
海外旅行に最適
今まで、海外旅行期間中にネット回線を手に入れたい場合、選択肢は以下の2つでした。
- Wifiルーターをレンタル
- 海外用simカードを購入してsimフリースマホを利用
特に大手キャリアを利用している方は、各社の高額なローミングプランを購入するか、これまた費用のかさむWifiルーターをレンタルするしか選択肢がありませんでした。
しかし、楽天モバイルのこのプラン、これらの問題を全てカバーしています。もう、旅行前にWifiルーターの予約や海外simカードの購入が必要なくなるということですね。
実用的な高速通信が可能なデータ量は1ヶ月で2GBですが、海外旅行程度であればホテルではWifiを使い、外で簡単な調べ物、Googleマップで道案内程度の利用でしょうから、十分ではないでしょうか。
また、何か海外で発生した時に日本へかける通話もRakuten Link経由で無料ですので、こちらも心強い点です。
プラン加入、実質無料
プランの加入には3,300円の事務手数料が発生します。
この費用をキャンペーンのポイントで還元しようというものです。
このように2つのキャンペーンが同時に公開されており、違いを見つけるのが難しかったですが、ポイントが還元される条件が異なるようです。
6月末までにオンライン申込
+7月末までに開通
+8月末までにRakuten Link開通
→ 3,000ポイント
オンラインまたは店舗で申込
+開通の翌月末までにRakuten Link開通(無料サポーターからの切替申込は対象外)
→ 3,300ポイント
はい。非常に複雑です笑
ポイント還元を狙っている人は、しっかりと対象条件を確認しましょう。
今の所、重複してポイント還元されない旨の記載はないため、オンラインで手続きを済ませて条件を満たせばポイント両取りできる可能性もあります。
※詳細はご自身でお確かめください。
3. デメリット
次は、デメリットについて挙げていきます。
主要都市外の居住者
楽天回線のカバーエリアは首都圏に限定されているため、それ以外に居住の方は必然的にau回線を利用することになるため、「高速通信・上限2GB /月」という格安SIMと同じような利用用途に限定されてしまいます。UN-LIMIT2.0へとバージョンアップされ、au回線エリアでも「高速通信・上限5GB」、速度制限後も1Mbpsと下手な格安SIMよりも条件良く利用できるように改善されました。
今後、楽天回線のカバーエリアは拡大していくことが期待されますが、現時点で主要都市以外の居住者が得られる利点は比較的小さいと言わざるを得ません。
しかし、もともと格安スマホで運用している方であれば、無料でau回線を利用できるので料金的なメリットは享受できます。
番外編
楽天モバイルのプレスカンファレンスでは同時に興味深い発表がありました。
楽天がASTというVodafone(英:ボーダフォン)も出資する衛星通信ネットワークの技術をもつ会社へ出資し、戦略的パートナーシップを結ぶことを発表しました。
基地局としてカバーできないエリアを衛星通信ネットワークの技術により、宇宙からカバーしようという、全く新しいプロジェクトをスタートさせる考えも発表されたため、今後日本国内のエリアを全てカバーできる日も近いのかもしれません。
公式サポートを発表している端末
こちらのページより楽天モバイルがsimカードを入れ替えることで、回線が使えることを公式に保証している端末をリスト化しています。
しかし、その数はとても十分とは言えません。
公式ではなくても、楽天モバイルが使用している周波数とスマホが対応している周波数が一致していれば問題なく使える可能性はありますが、今のところ動作保証はされていません。
日本人で利用者の多いiPhoneにおいては、現時点で使えないことが明らかになっています。
Q. iPhoneは使えますか?
https://network.mobile.rakuten.co.jp/cms/faq/detail/00001437
A. 楽天回線では、iPhoneは動作保証の対象外となります。
楽天モバイル(ドコモ回線・au回線)でご利用されていたiPhoneも同様となります。
4. 楽天モバイルをオススメできる方々
以上、メリット・デメリットについて確認していきましたが、最終的に楽天モバイルに乗り換えて得をする人は以下に当てはまる方です。
・主要都市圏在住
・通話が多め
・海外旅行好き
・対応機種を利用中または買い替え予定
・大手キャリア利用中
これらの条件に全てマッチしている方は、現在の格安SIM、大手キャリア問わず乗り換えて損はないと言えるでしょう。
また、これらに当てはまらない方でも、とにかく1年間は無料であることから「Rakuten Mini」などのオリジナル端末で運用してみて、1年後に最終的な決断をすることも1つの選択肢です。
5. おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は早速発表された楽天モバイルのローンチで発表された「Rakuten UN-LIMIT」プランについて紹介しました。
私も申込予定ですので、詳細なレビューも今後実施していきたいと思っています。