海外エンジニア就職希望者必見!通過できるカバーレターの書き方・極意を徹底解説

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海外のIT企業への応募に必要な書類は主に2つです。それが、英文履歴書カバーレターです。

英文履歴書に関しては下記の記事を参考にしてください。

今回はカバーレターに関する記事です。こちらも履歴書と同様に、海外企業への転職活動を成功させた実体験をもとに書き方を紹介していきます。書類審査に関してはアメリカ・イギリス・ドイツの企業で通過した実績があり、大手の転職エージェントよりもエンジニアに特化したカバーレターの書き方をご紹介できると考えています。

1. カバーレターは必要?

一度でも応募したことのある方は、カバーレターって何?という経験をしたことでしょう。履歴書は理解できるけどレターって、、手紙?という感じだと思います。

実際に私も初めは同じような気持ちでした。

企業によっては応募フォーム上で「Optional」扱いであるため、ひたすら色々な企業に応募しなければいけない転生活動では、ついスキップしようと考える気持ちも理解できます。

しかし、カバーレターは確実に添付した方が良いです。

理由はシンプルで、履歴書に加えたアピールができるからです。また、実際に私の周りの外国人エンジニアからカバーレターを書く必要がないという意見を聞いたこともありません。要は文化の一部なので、書いて当たり前という感覚でしょうか。

その他にも理由を挙げるとしたら、以下のような理由が挙げられます。

  • 応募要件に沿った経験のアピール(履歴書では表現できない内容)
  • 英語力のアピール(最低限のビジネスレベルの英語力)
  • マネジメント層へのアピール(現場のエンジニアよりも、マネージャー・経営層の方が書類に目を通します)

実際に私の場合、応募書類を用意する際は英文履歴書は固定カバーレターを企業毎にテンプレートから作成するという戦略をとっていました。

2. カバーレターのポイント

カバーレターで気を配る点としては以下のようなポイントです。

  • A4用紙1枚
  • 自身の言葉で記述
  • 構成を意識してオリジナルのテンプレートを作成

カバーレターは志望動機書です。目を通すと言ってもリクルータが一言一句読むことはありません。

さらっと流し読みできる程度の内容が期待されており、A4用紙数枚に渡って志望動機を誇示しても時間の無駄です。

志望動機応募要項に照らし合わせた経験を効果的にまとめるように心がけましょう。

3. カバーレターの構成

それでは実際の書き方、カバーレターの構成について確認していきましょう。

必要な項目は全部で7点です。

  • ヘッダー
  • 宛名
  • 応募ポジション
  • 応募経緯・動機
  • 応募要項と自身スキルのマッチング・動機
  • 意欲や長所
  • 結び

ヘッダー・宛名・応募ポジション

ヘッダー

まずはヘッダーです。

ヘッダー部分には名前、住所、Emailなどの個人情報カバーレター作成日を記載します。

カバーレターの作成日は「1st of October, 2020」や「2nd of October, 2020」、「3rd of October, 2020」など、日付のフォーマットに気をつけましょう。数字だけ変更していると「1th of October」など、間違った記述をしてしまう場合がありますので、必ず日付全体を更新するようにしてください。

宛名

続いて宛名です。

ほとんどの企業では人事担当者の名前が明かされていません。

※応募するサイトによっては人事担当者名が表示されている場合もあるので、その場合は「Dear Mr. LastName,」や「Dear Ms. LastName,」と記載します。

担当者の名前がわからない時に便利な表現が「Dear Sir/Madam,」です。

応募ポジション

そして、本文の冒頭に応募ポジション応募企業名を記載します。

募集要項にポジションの名前が記載されているので、間違えないように記述しましょう。「Senior Backend Engineer at Google LLC」や「DevOps Engineer at Apple Inc.」などです。

応募経緯・動機

続いて応募に至った経緯や動機です。

この段落では、どのように応募企業を見つけたのか。個人的には特定の企業に興味をもつというのは不自然だと感じたので、「業界自体に興味があり御社を見つけるに至りました」という文脈の方が書きやすかったです。

さらに、自分の企業に対する印象を簡潔に記します。どういったサービスをしていて、何に魅力を感じたのか簡単な動機も含めた文章にしましょう。日本でサービスを展開しているのであれば、ユーザーとしてのビジネスに対する印象に言及してもよいかもしれません。

応募要項と自身スキルのマッチング・動機

続いての段落では、応募要項に絡めた自身のスキルをアピールします。

自身のこれまでの経験などと絡めて、「いかに自分がこのポジションにふさわしい人間なのか」を記述しましょう。また、これらの内容は志望動機にもなり得ます。

エンジニアですのでプログラミング言語やシステム構成、アーキテクチャデザインの経験など技術的な内容を含めて書くことをオススメします。

実際に、私はこちらで書いた内容に関して面接で話を振ってもらったこともあります。エンジニアポジションのカバーレターで超重要かつ企業側の注目ポイントと言っていいでしょう。

意欲や長所

次の段落では、実際に自分が採用された場合どのような貢献ができるのか記述しましょう。

また技術的なスキルを除いて、プロフェッショナルとしてどのような振る舞いができるのかも含めて記載できると良いと思います。

上の画像は募集要項に自身の経験とマッチしない部分があった場合の記述例です。過去の経験から、自身で未経験なスキルをキャッチアップしていけることを示しています。そのほかにも知名度の高い関連するCertificationなどがあれば言及しても良いかもしれません。

結び

最後は結びです。

「I would love the opportunity to be a part of your team」、「I look forward to hearing from you.」で本文を完結させ、英文レターの結び文言、自身の名前を記載します。

結び文言は下記のどれかを使っておけば問題ありません。

  • Kind Regards,
  • Best Regards,
  • Regards,

4. 注意点

最終的なカバーレターの仕上がりとしては下記のような状態になります。

1点注意しておきたいことは、応募フォーム上にカバーレターを書き込む場合です。

コピペして貼り付けても良いのですが、Web上のフォームですと上記画像のようなレイアウトにはなりません。ヘッダー部分は基本的に右寄せになるはずですので、そのまま貼り付けると少し読みにくいカバーレターになってしまいます。

そのため、応募フォーム上にカバーレターを書く際はヘッダー部分を削除し「Dear Sir/Madam,」から開始してしまって良いです。